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日々の出来事と一緒に、読んだ小説の感想、考察なども。
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反省してブログを更新。笑 サイトの更新はもう少しお待ち下さい……!


さて、タイトルにもある通り、今回は江國香織著『きらきらひかる』の感想です。
この小説、以前から粗筋は聞いていたのですがそれが結構衝撃的で(笑)、これまで敬遠してしまっていました。読んだ後だと随分と勿体ないことをしていたと思います。敬遠していた過去の自分がちょっと恥ずかしい。笑


それでは最初に軽く粗筋を纏めてみますね。

結婚したばかりの新婚夫婦、笑子と睦月。二人はそれぞれに、相手の両親には打ち明けていない秘密を抱えていた。笑子はアル中で軽度の精神病者、睦月は同性愛者で紺という名の恋人すらいるというものだ。それでも二人は互いの事情を全て理解し合った上で結婚した。医者である睦月の同僚のこれまた同性愛者やそれぞれの両親、紺も二人の新婚生活を織り成す要素のひとつになっている。奇妙な形で、時折困ったこともあるけれど、二人の生活がゆったりと進んでいく様子が描かれていく。


……んー、全然纏まってない。笑 あんまり書いちゃうのもアレですし、終盤の核は敢えて省きました。

さて、如何でしょうか。ちょっとびっくりしませんか? こんなことやっちゃうのか、みたいな。笑 私自身、最初はそうでした。
しかしいざ手に取って読み始めると、その澄み切った文章に驚く。江國香織という作家の特徴の一つ、と私は勝手に思っていますが、描写の一つ一つが眩いばかりに輝いている。タイトルの通りに言葉の一つ一つがきらきらと光っていて、思わずほうと溜め息をついてしまいます。

また話全体を通して双方の両親が二人に子供が出来ることを望んでいるのですが、このことに二人は悩まされます(両親たちの望みも純粋なものだけではなく、それ故いっそう苦しむことになるのですが詳しいことは割愛)。お互いその気がない上、笑子からすれば睦月には紺がいるのだから自分と睦月の二人だけの子供というのはおかしいのです。挙げ句彼女は、睦月の同僚で事情を知っている医者に(この医者の彼も同性愛者です)医療的な手法により紺と睦月、そして自分の三人の遺伝子をもつ子供を産めないか相談しさえします。このシーン、ショッキングな内容なのに登場人物が皆真っ直ぐで綺麗な悲しみだけを読者に残していく。世間からは差別されてしまいがちな問題を抱える彼らの純粋さに胸を打たれます。

ただ偉そうなことをいうと、オチが少々弱かったかとは思います。すとんと落ちるような形では終わっていないです。まあ、それを補って十分に余りある話運びと文章力といった感じでしょうか(本当に偉そうなことを…)。設定にどういった感想を抱くかは人それぞれなので誰にでもおすすめは出来ないのですが、是非読んで頂きたい一冊です。

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こんばんわ
初めましてこんばんわ。「休憩地点。」のメールフォームが壊れているようでしたのでこちらにコメントさせて頂きます。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤さんのツイートから飛んできました。
そしたら何と400番を踏んでしまいました!
人生初キリ番です!

こんな私が踏んでしまって大変申し訳ないのですが、
とりあえずご報告させていただきました。

私は今、大学4年生です。

詠美さんと式石さんは高校生だそうですね。
このホームページを見て、私も中学生の頃に自分のホームページを作って
詞だったり、小説の紛い物のようなモノを書いてアップしていたのを思い出しました。

いまではHPの跡形も無いのが大変悔やまれます・・・

自分で言うのも恥ずかしいですが、あの頃の私は多感でしたww
思ったこと、感じたこと、気に食わないこと、なんでも言葉に残していました。
あの当時、私は何を考えていたのか全くと言っていいほど覚えていません。
どうせ大したことは考えていないのですが、青春時代の貴重な時間を使って考えたことを
あっさりと忘れてしまうのは聊か勿体ないなぁと今では感じています。

お二人がどのような思いでこのページを作ったのかは分かりませんが、
どうかここで綴ったものを大切にしてください。
いま、感じている思いを大切にしてください。

少しだけ人生の先輩である通りすがりの戯言ではありますが、
心に留めて見てください。

また、しょうもない大学生ではありますが何かあれば
相談にも載りますので気軽にお声をかけてください!

長文乱文失礼いたしました。
mikeya 2011/04/06(Wed)23:53:43 REWRITE
Re:こんばんわ
コメントありがとうございました。
サイトのメールフォームが壊れていたようで・・・すみませんでした、直しておきます。
東電に関するツイートを読んでくださったのですね。後藤さんにもリツイートして頂いていたとは・・・いやはや、何だか恐れ多いです。笑
今感じていることを大切にして欲しい、という言葉が身に沁みました。後になって昔考えていたことを振り返ってみるのも大切ですものね。
最後になりましたが、キリ番のご報告もどうもありがとうございました!
2011/04/07 15:13
fRSALGcjCsUpjWnpMWU
w5OOzH <a href="http://opqnrdkgdqhp.com/">opqnrdkgdqhp</a>
nnhaotwmfbv URL 2011/11/16(Wed)04:18:18 REWRITE
uxpgKnVnkraUFkxh
JOWLHP <a href="http://zqtmtonzunip.com/">zqtmtonzunip</a>
ibgyyu URL 2011/11/17(Thu)04:23:54 REWRITE
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